春雷*謳歌のテンペスト
春雷*謳歌のテンペスト
2020年5月15日~5月23日 新曲イベント 作:日日日
☆5日々樹渉、☆4天祥院英智、☆3姫宮桃李、☆3伏見弓弦
ストーリー名「テンペスト」
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プロローグ (春)
四月、ESへの通勤途中
・強風の中でも髪が乱れない方法を劇団で北斗の母親に教わった渉
・英智「君(渉)と親しくなれたようで嬉しくはある」
・渉「私の愛しいひと!(=英智)」
・渉「最近は本当にますます演劇が楽しくなっていまして」
・英智「君と一緒にいるだけで、僕には常に『それら』(=Amazing、愛と驚き)が与えられている」
・英智「(渉が演劇を楽しんでいるのは)妬けてしまうね」「もっとアイドルの楽しさも教えてあげたい」
・桃李「英智さまがいるだけで、あのアホ――ロン毛にとっては、『ここ』が他のどこよりも楽しい居場所なんだと思うけど」
・桃李「近ごろ弓弦の様子がおかしい」
⇒よくボケ~ッと考えこんでる、お屋敷でお皿を落として割った
・桃李「弓弦はいつも完璧」「心配」
・最近fineは全員集まることが滅多にない
・英智は最近書類仕事で籠もりきり
・桃李「弓弦が、恋?えっ、やだ」
・英智「恋は人を狂わせて、まったくの別人に変えてしまうことすらある」「僕は生まれてから一度も恋をしたことがない」
⇒渉「え?それは本気で言ってます?英智?」
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春の嵐 1話 (春)
十数分後
・ESビル敷地内には喫茶『COCHI』がある(良い茶葉が揃っている)
・弓弦「最近はめっきり坊ちゃまも成長された」
・英智「僕たちは苦楽をともにしてきた仲間であり、同じ青春を過ごしてきた友人であり、信頼し愛しあう家族のようなもの」「君(弓弦)はいつも忠実で優秀」
・渉「寄り添い触れあって、互いを理解しようと努めないならば、ともに歩んでいる意味はありません」
・英智「算盤とだけ向きあう人生に倦んでしまった」「自分で選んだ道だけれど、うんざりしてきている」「あまりアイドル活動もできていない」
・近ごろは全員揃ってライブもできていない
・渉「舞台とは、悦びのすべてが存在する楽園」「人生とは自己表現の場」
・弓弦「いつの間にか皆さまと同じアイドルに――いいえ、人間になっていた」
・英智「名実ともに今も昔もトップアイドルの一角であるfine」
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春の嵐 2話 (春)
その日の夜
・居残っている英智
・英智「常に真理を体現する天使の如き君(渉)」
・渉「私の忠誠心と愛を証明したい」
・英智はアイドルの仕事を後回しにしてESの運営にかかりきり
・英智「この世の誰よりも、僕自身よりも信用しているし、君(渉)になら裏切られても構わない」「どんなに酷いことをされても平気」「こういう感情を愛と呼ぶのかな」
⇒渉「たまに赤ちゃんみたいなことを言いますね」
・英智「君(渉)のために己の時間を捧げられるなら、僕は本望」
⇒渉「エンターテイナーとして、最高の賛辞」
・弓弦は幼少期、ちょっと特殊な施設にいた(姫宮家管轄の民間軍事会社の基地のような施設)
・英智「君たちにとっては、その仮面こそが自分自身であり誇りであり、魂そのものなんだろうけど」
⇒渉「仮面こそが私」
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春の嵐 3話 (春)
・弓弦の教官時代の同僚が、ESの近所で花屋を経営している
・渉「優しいものでも、優しさゆえでも、人は人を殺せる」
・英智「経営者としての、『皇帝』としての僕は、『それ』を行うべきときがある」
・渉はシェイクスピアが好き
・英智「今、僕は僕が思い描いた夢のなかにいる」「新興勢力への世間の風当たりは強く、僕らを敵視する企業なども未だに多い」
・ESが用いた手段によって、巻き込まれている一般市民もいる(弓弦の知人の花屋)
・英智「僕が、僕の夢が、誰かの描いた夢を潰すんだ」
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風の精 1話 (春)
数日後、日曜日の真昼
・渉「かつて私は怪物のように噂され鬼のように排斥されました」「私が噂の『五奇人』日々樹渉」
・英智「君(渉)のことは頭の天辺から爪の先まで理解したい」
・渉に目隠しされて肩車されて運ばれてきた英智
・渉「こんな珍奇な小宇宙を築き上げたアイドル馬鹿たちの親玉」
・英智は甘ったるいものが苦手
・ビニールシートを敷いて、お菓子や飲み物をいっぱい広げて待っていた桃李と弓弦(桃李は弓弦に抱っこされている)
・桃李「今日はお休みの日、『英智デー』」
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風の精 2話 (春)
・『英智デー』はストレス社会で激務をこなす過労死まっしぐらな英智と自分自身のために、fineが定めたfineだけの祝日
・プロデューサーはよく休日出勤をしている
・知人に『姫宮家の庭師として雇いたい』と提案した弓弦
⇒『庭師じゃなくて花屋がやりたい、余計な情けをかけるな』と罵られ乱闘に発展(弓弦が負けた)
・渉「真理はいつだって数学の公式のようにシンプルなもの」
・渉「あなた(英智)の時間を私にください」
⇒英智「それはプロポーズかい?」
⇒渉「それなら人生のすべてを要求しますよ」
・渉の言い回しに影響を受けている弓弦
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風の精 3話 (春)
・桃李「ボクもいずれ家を継ぐために経営の勉強をしている」「(英智は)言うことが鬱っぽくて暗いし、視界が狭くなってる感じだし、たまに脈絡なくフラついたり変なタイミングで笑ったりする」
・英智「アイドルを、文化の高みにまで引き上げる(のが英智の夢)」「僕は僕の命の使い方を決めている」
・桃李「英智さまが死んだりして動かなくなったとしても、世界は変わらず普通に回るの」
・英智は『家族』という言葉にあまり良いイメージがない
・好きなことをして過ごす、平和に過ごす一日を一週間に一度つくるのが『英智デー』
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エピローグ 1話 (春)
二週間後
・英智「あぁ、世界は美しいね。そして、人生は喜びと感動に満ちている」
・普段は専属デザイナーに任せているが、今回の衣装はプロデューサーが縫製した
⇒今回は低予算で衣装にお金がかけられなかった
・今回の舞台は『テンペストフェス』、あちこちに戯曲の要素をちりばめている
⇒基本的には昨年の『フラワーフェス』の焼き直し(町中を花々で飾り、アイドルがパフォーマンスをする)
・『フラワーフェス』は毎年恒例
・現fineのデビュー戦である昨年の『フラワーフェス』に英智は不参加(入院中のため)
・英智「身体が軽い、息も苦しくない、今なら空だって飛べそうだ」
・この時点でTrickstarは『BIGBANG』を始めている
⇒渉「本来、期待されていた地域への利益の還元――という要素が抜け落ちていました」
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エピローグ 2話 (春)
・(本来の)『BIGBANG』は地域住民や企業に根回ししつつ段取りもつけていた、派手だけど収支だけで見たら大赤字
⇒その割を食って低予算で『テンペストフェス』をやることになった(ほぼ英智の自腹)
・桃李「ビックリ箱みたいな連中」
・英智がこちらの意図や予定をきちんと説明しようとしても、北斗が聞く耳を持ってくれなかった
・風が吹くのに任せて大量の花びらを吹き上げさせて眺める趣旨だったが思いの外天気が好い
・日曜日の『英智デー』のたびに集まって、各々やりたいことを100個ぐらい挙げた
⇒英智『敬人の眼鏡を面白半分に割って遊ぶ』
・渉「葬式は俺が挙げてやるから、安心して死ね英智……!(敬人の真似)」
⇒『英智の葬式は敬人が挙げる』という約束をしている(敬人は寺の次男坊)
・四人揃った『フラワーフェス』は桃李の提案、プロデューサーが企画書にまとめた
・弓弦の知人が抱えていた大量の花の在庫を買い取った
・英智「すべてのアイドルが同じだけの喜びを得られるように、制度を整える必要がある」
・渉「夢見たとおりのアイドルになりましょう」
・英智「アイドルもファンもスタッフも、各々の夢や理想を実現できる――笑顔で人生を謳歌できる、理想郷を築こう」
・英智「永遠に、こんな時間が続けばいい……。安らかな、夢のなかみたいな、幸福な時間が」
・英智「君を自由にしてあげよう、渉」
⇒渉「おやおや、囚われていたのは私のほうですか?」
⇒英智「互いに囚われているのさ、この嵐のなかに」
・渉「キラキラ輝く夢を現実にしながら、いつまでもアンサンブルを響かせましょう!」「今日も素晴らしい、何でもない日!」